神と心
夏の暑さが本格的になってきた頃。
五臓の心(しん)がヒートする時期です。
ヒトの体のバランスを保つ要となる五つの臓器、肝・心・脾・肺・腎。
その五臓(ごぞう)のうち、心(しん)はこころのもっと奥深くの心。
東洋医学では「神」(しん)と表し、
神(しん)があるかないかは、治療の際まずはじめに確認します。
生きる力のような精神活動の総称。
五臓の心は高揚感、幸福感と関わりの深い臓器です。
逆に言うと、心の働きがおかしくなると、消極的な考えがずーっとつきまとってきます。
見通しのつかないことへの焦りや不安は睡眠や呼吸に影響を及ぼします。
動悸や息切れ、夢を見やすい、笑顔が全くない、味覚への興味がなくなるなどの症状がでやすい。
自分の舌を診て、舌先が赤くなってたら、こころに負荷がかかっているサインかもしれません。
知らず知らずのうちに、ストレスを我慢していると
お顔や胸の間、脇の下など、汗が蒸れやすいところ
(東洋医学で言うと気血の通りが滞っているところ)
に熱が籠り、湿疹が出やすくなります。
ヒトの体は小宇宙
東洋医学でいう健康な状態とは、
気血が不足することなく滞ることなく循環していること。
お金も社会も人間関係も、物事全てにおいて円滑に廻っていることの大事さ。
ヒトの体って小宇宙だな、としみじみ感じます。
小さく回すも大きく回すもよし
その軸に自分の神(しん)があることで、人は生きていられます。
私はこの神を簡単に「意識」と解釈しています。
心に血を巡らし、満たすこと。
適度な幸福感は最大のこころへの栄養。
まずは呼吸で血にたくさん酸素を取り込ませてあげる
散歩や意識的な運動で、全身に血を巡らせてあげる
体が欲する美味しいと思う食事を1日1回取り入れてあげる
そのための胃腸を調える、腹8分目。
自分にとって何が心を満たすのかを改めて書き出し、
意識を持って心地よい環境を作っていく。
そのための今日の新月の願い事。
書き出してみてください。