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清明の満月

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「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」

空気は澄み、太陽の光が万物を照らし、すべてが清く明るく、芽吹いたその草が何という草なのかが良くわかる。

そんな明朗な季節。

明るく澄んだ心身のエネルギーは外へ上へと広がります。

本来であれば太陽の下で体を伸び伸びと動かしたいとき。

自然らしい生き方を抑えながら、どこまで自分らしく生きるかを問われているようです。

私が住む板橋は人口密度およそ100㎡に1.7人、10m×10mの土地に1.5~2人の人が住んでいます。23区で第9位。

歩きながら意識して観察していると、人が次々と視界に入ってきます。

休日以上に人が通りを歩いているといった感覚さえあります。

狭い、近い、窮屈、そんなネガティブな感情がどうしても浮き上がってしまいます。

 

こんな時こそ、呼吸。

いついかなる時も、呼吸で心は少し変えられます。

自分の中のエネルギー(可視的なものでいえば、血液、水、空気などでもいいです)が、今どこでつかえていて、どう流したいのかをイメージしながら全身に気を送ってください。

 

・イライラして胸のあたりが硬く呼吸が浅いなら、

横隔膜の上と下を通すような流れの呼吸を

・目を使いすぎて首や肩が凝っているなら

吸う息が頭から首、背中へ降りていくような流れの呼吸を

意識して行ってみてください。

ふとした瞬間に、3回でもやってみる。

自分の気の流れが通れば、それは自分以外にも広がり

周りの気の流れもよくなるきっかけとなります。

 

めいっぱい吸って

新しい空気は全身を介し

吐く息は長く深く

古い空気が放たれる

 

今そばにいる家族は運命共同体です。

このことをつくづく感じる今日。

しかし、近い存在と昼夜行動を共にすることは

頭で分かっていてもしんどいものです。

自分の流れ、相手の流れは

育ってきた環境・年齢・性別・過ごしてきた相手などで

次々と変化します。

お互いの流れが同じ方向で動いていると

なんとなく調子が整う、

その流れを同じくするするのが

「感謝」と「尊敬」の気持ちだと私は思います。

 

窮屈な心の時は、

呼吸に目を向けて

今この瞬間と全ての存在に感謝して

気の流れを良くしましょう。

 

独りはもっとしんどいです。

家族と離れて最前線で現状と向き合う全ての方々に

心から敬意を払うと同時に、どうかこの状況が迅速に収束することを願います。

まずは自分ができることを。

家の中で楽しむ。お金を払うときにその相手を想う。

 

 

呼吸と一緒に、最大の武器である「手」をつかおう!

 

①太陽膀胱経【晴明】のツボを押してみよう!

部位:目頭のくぼみのところ

方法:中指をツボにあて、頭を少し前に倒すと心地よい刺激が入ります

吸う息で気を集め、吐く息でツボを圧迫します。

 

②呼吸が流れる方向に手で体を撫でてあげよう!

ルールはありません。

方法:吸う息が体を巡る道すじをイメージし、流れるように触ってみてあげてください。

深い呼吸とともに

長いストロークで

例:頭から顔~胸~お腹~鼠径部~足の前側~スネ~足の甲~つま先

 

 

存在の大切さ

「触れる」ことに非常にセンシティブな状況下です。

頬と頬をすり合わせ、手と手を重ねられる、かけがえのない存在。

運命を共にする相手とたくさんたくさん触れ合ってみてください。

 

それぞれの気の流れを同じくし、少しでも今いる環境が心地よいものとなりますように。

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