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坐禅体験

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あるご縁で、座禅会に参加しました。

 

東京の広尾にある祥雲寺という400年続く荘厳で広い敷地を持つ、臨済宗大徳寺派のお寺。

江戸時代前期の大名である黒田忠之(くろだ ただゆき)が父の黒田長政(くろだ ながまさ)を弔うために建てられた、全長約6mもある大きなお墓標があるほか、文化財を多く抱える由緒あるお寺です。

東京でこんなに「和」を感じられる場所があったなんて。

 

臍下丹田を感じる

坐禅はおよそ1時間程度。

その間で2回ほど、住職が私たちの前を回ります。

「トントン、パンパン!!」と背中を左右叩かれます。(希望者のみ)

冬の寒い朝ですが服装は自由で厚着していきました。上着は脱ぎます。

むしろ、少しひんやりとした感覚が心地よく、五感を研ぎ澄まします。

 

鳥のさえずり、

日の光が窓から差し込み、

お香が漂う

日曜の静寂な朝。

 

呼吸を繰り返す中で、内にこもった何かが吐き出されていくよう。

経絡ヨガを教えておきながらなんですが、

こんなにも体のコア「臍下丹田」を感じられたのは久しぶりでした。

坐禅の後に、住職からお抹茶とお菓子をいただきます。

掛け軸に書かれた「竹」にまつわるお話をしてくださいました。

 

 

ここからが本題。

 

竹の節

 

まっすぐ空に伸びる一本の竹。

嵐が吹いて木は倒れても、竹は折れません。
あんなにも真っ直ぐなのに。

また、その強度から竹はあらゆる物の材料として使われます。

竹には節があり、

節によって折れずにその身を維持しているのです。

 

季節や人生にも節目があります。

自分を見つめなおしたり、一旦休ませるとき。

一心不乱に突き進むのも悪くないですが、

どこかで折れる(落ちる)タイミングが来たりします。

 

また、調べてみると、

竹の空洞になった構造で

自信や強風などの強いエネルギーを逃がし、

土のなかで隣の竹と根を繋げ

土砂に耐えているそうです。

ヒトに例えるなら「呼吸」により

抱えすぎたプレッシャーを吐き出し風通しを良くする、

他の誰かと「共存」助け合うことで

今の自分が在るのです。

 

日々修行

毎日毎日、修行に励むお坊さんですが、

月に4日ほどお休みがあり

9時頃まで寝ていると、

リフレッシュしてこいと住職に追い出されるそうです。

 

休むのもまた修行。

 

竹のように、

真っ直ぐしなやかに揺れながら生きる。

節と空洞が重要。

生きるのに必要な要素は、自然の中にこそある。

 

祥雲寺 座禅会 は月1回のペースで開催されています。
日曜朝
8:009:00(15分前に集合)

 

【参考文献】
近畿大学農学部スペシャルサイト
農LABO

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