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小満の新月

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5月23日、二十四節季では小満にあたる新月でした。

小満のこの頃は陽気が天地に満ちて
万物ほぼ満足する季節。満たされるタイミングの新月なので、体に取り入れるものはなるべく少なく意識してみる。(願い事はいくつかいてもいいと思っていますが、頭はシンプルに。)

上昇する肝気(自律神経の乱れやイライラ、眩暈、頭痛などが出やすい)が落ち着き、心の陽気が盛んになり始めます。
”心”は西洋医学でいうところの循環器系に類似します。血液を全身へ循環させ栄養する役割。 それだけではなく、精神活動に影響を与えます。精神活動とは気持ちの安定、幸福感、高揚感などに関わります。心のバランスが崩れると、気持ちの浮き沈みや、不安感、異常な躁状態などの状態に陥りやすいです。
心陽によって
脾で消化された食物を血へと作り替え、
血を温め全身へ推し動かす。
体を気血で満たすためには、心と体をシンプルに。
疲れた体を休めてもなかなか体力が回復してきにくいかもしれません。体の弱い方はいつも通りのルーティンの生活を。
むくみや、舌や爪の色が悪く暗紫色の方は、体に毒素が溜まっている可能性があります。なるべく体を動かし、尿や便から排出します。

心にも血が充足してきます。

マッサージや鍼で効率的に
疲労回復もしくはデトックスが可能です。

体調がすぐれない場合は
食事を見直すといいでしょう。
自然界を例に挙げると、
春に草木の成長が甚だしいと
土の栄養が極端に奪われ
大地が痩せてしまいます。

春の肝気は脾を侵しやすいです。
つまり、ストレスが飲食物の消化・吸収を妨げる
木克土(もくこくど=木が土を克す)になりやすい時期です。
心の陽気が盛んで、心や胃に熱がこもりやすいです。

したがって、脾胃の養生がとっても大事です。
油っこいもの、甘いもの、肉食、香辛料や、
体に熱を籠らせるコーヒー・緑茶・紅茶は
控えると良いです。
過ごしやすい時期ではありますが、
もともと消化器官が弱い方は特に
適量を守り、軽い運動をし
初夏にかけて脾胃を立て直しておくべきです。
アスパラガス、チンゲン菜、小松菜、キャベツなど…
春の緑を良くかんでいただきましょう。

とはいってもこの世の中、
食事に制限があると思うだけで
逆にストレスになりますよね。
全てをいっぺんにやめるのではなく、
何が合っていて、何が合わないのか
じっくり自問自答する。
たまには摂取してもいいけれど
”~し過ぎる”ことは絶対しない。
何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。

今しんどいのを乗り切れば、、、
と頑張りすぎている方、
梅雨の湿邪で本格的に脾が弱る前の
この時期の食事の重要さを心に留め
来たる夏をご家族や大事な仲間と
健康に楽しめるような体をつくっていきましょう。

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